開催趣旨

円空は、江戸時代に美濃国で生まれ、修行僧として全国を行脚しながら生涯に12万体もの神仏像を彫り続けたと伝えられています。岐阜県では、「円空の独創性や慈愛の精神」を注目すべき本県の個性と捉え、平成11年度より土着の伝統に根ざしながら独創的な芸術を創造している芸術家を「円空大賞」として顕彰しています。21世紀の円空ともいうべき受賞作家たちの作品が一堂に会する本展は、優れた現代美術展として高い評価をいただいています。
第9回円空大賞展では、円空のスピリットを感じさせる5人の現代作家が選ばれました。
ブラジルの伝統的建材である合板の廃材をつなぎ合わせ空間を覆いつくすような、躍動的で生命感あふれる作品を生み出すエンリケ・オリベイラ(円空大賞)。墨と樹脂テンペラによる混合技法を駆使し、人間と動植物の太古からの生命の営みを想起させる異界を描く佐藤昌宏。布の張力や質感、重力等の力学的作用を活用し、非日常的な空間を創り上げる庄司達。実在する小動物や、ユニコーン、人魚などの架空のいきものをモチーフに神秘的で生命感にあふれる木彫作品を生み出す土屋仁応。陶芸、木彫、紙粘土などジャンルや既成概念にとらわれることなく、自由自在な精神で次々と新しい造形を創り出す宮本勉(以上、円空賞)。
第9回円空大賞展では、下呂の円空仏10体と、5人の受賞作家の作品が呼応する会場構成を試みます。円空のスピリットが時空を超えて響き合う本展に是非ご期待ください。

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